久留女木の棚田は県内屈指の耕作面積を誇る棚田として、多くの人々が訪れます。
しかし近年、高齢化や過疎化の影響で耕作面積が減少し、その美しい景観が失われつつあります。
反面、この美しい棚田を後世に伝えたい、美味しくて安心安全なお米を自らの手で作りたいという外部の方が増え始めています。
これからの棚田は、外部の人々の協力を得なければ維持していくのが困難なのは事実ですが、同時に守らねばならないルールや決まり事もあります。
「久留女木竜宮小僧の会」は、耕作者相互の情報交換や地元農家との連絡等を密にし、棚田に集う人々のより良い関係を築くための会です。
棚田の耕作や稲作の体験にご興味のある方は、まず、久留女木竜宮小僧の会にご相談ください。
農業未経験者にとって、いきなり棚田でお米づくりは敷居が高いのではないかと思います。
私は2000年から、ここでお米づくりをさせていただいていますが、その経験を生かし、まずは「お話し会(説明会)」や「稲作体験会」などで、久留女木の棚田を知ってもらう機会を作っていきたいと考えています。
風花舞う寒起こし、代掻きの足の感触、木漏れ日の昼寝、ホタルの乱舞、立ち昇る雲等々、既に多くの収穫を終えてしまった私です。
久留女木の棚田にはそんな賜物があります。
興味があっても1人で田んぼをやるなんて…と思っていましたが、「手伝うからやってみない?」の言葉で2016年から始めました。
力仕事もあるし、夏は暑い中草取り。確かに大変な事は多いですが、いろんな方に助けてもらって収穫までたどりつけました。
久留女木で生まれ育ちました。棚田は大切な思い出の場所です。棚田に関わり、耕作者としてまたここに戻ってきました。
力とアドバイスをいただき、自分で食べるお米を楽しく作る。とてもワクワクします。
そして作業後の夕陽を眺めるときが、最高のご褒美です。
毎年4月に行われます。
6月中旬ごろの土日に開催。基本的にどなたでも参加できます。
参加申し込みは、竜宮小僧の会事務局まで。
10月中旬ごろに開催されます。田植え体験会と同じくどなたでも参加自由です。
棚田の中を案内し散策します。不定期開催ですが、体験会や収穫祭の際に行われることが多いです。
棚田の1年をしめくくる、久留女木の棚田最大のイベントです。
12月に行われ、催し物や出店があります。サポーターは参加無料です。
久留女木竜宮小僧の会 会長
西本 有一
おんな城主直虎では「井伊の隠し里」として登場する久留女木の棚田。
戦国時代に井伊氏の庇護の元、開墾が進んだと考えられています。それから数百年、先祖代々脈々と受け継がれてきた風景がここにあります。
棚田は地域の象徴であり誇りです。ぜひ、久留女木の棚田を応援してください。